ニーチェは4本の長い評論を発表 〔哲学・ニーチェ・発表〕

1873年から1876年にかけてニーチェは4本の長い評論を発表した。

『ダーヴィト・シュトラウス、告白者と著述家』、『生に対する歴史の利害、『教育者としてのショーペンハウアー』、『バイロイトにおけるヴァーグナー』である。

これらの4本はいずれも発展途上にあるドイツ文化に挑みかかる文明批評であり、その志向性はショーペンハウエルとヴァーグナーの思想を下敷きにしている。

死後に『ギリシア人の悲劇時代における哲学』として刊行される草稿をまとめはじめたのも1873年以降のことである。

またこの間にヴァーグナー宅での集まりにおいてマルヴィーダ・フォン・マイゼンブークという女性解放運動に携わるリベラルな女性やコジマ・ヴァーグナーの前夫である音楽家ハンス・フォン・ビューロー、またパウル・レーらとの交友を深めている。
update:2010年03月06日